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ホンネとタテマエか、幻想と現実か。

<<本日、ちょっとネタが固いので、繰り言が見たい方だけ↓をどうぞ。。>>



 むかしむかし、その昔、まだhisaさんが『外国ってどこ~。海の向こうならここも外国~?』ぐらいな子供だった時分から、私の頭の中には


『自由の国アメリカ』

というフレーズが刷り込みされていた。


 もちろん、長じて『権利の享受には法に基づいた義務の施行が伴うこと。なんでもやっていいが”自由”じゃねぇぞー』ということはわかるようになったものの、それでもなお、私の頭のなかは、他人に迷惑をかけず法をおかなさい範囲で、人は自分の思うように生きていける国なのだ、と勝手に思っておりました。ええ、LAに来てから1年強たつ最近まで・・・・・・・・・・・。。。。


 みなさん御存じのとおり、11/4はアメリカ大統領選挙の日です。ところで、へー平日なんだ、って突っ込んだ人はhisaさん以外に何人いるんだろう・・・。

 連日、不在者投票の出口調査結果が報道されています(しかし、本投票前にこういう情報垂れ流して、影響受けたりしないんだろうか・・・ここに無党派層はいないのか!!?)がしかし、ここカリフォルニアは圧倒的にdemocratic party (民主党:オバマ氏)が優勢でありまして、セブンイレブンでやっている”自分が支持する方の紙カップを使ってね投票”ではオバマ氏の青カップはすでに品切れで、残るは赤のマケイン氏カップのみ・・・。

 そんなある意味もう盛り上がらない大統領選、に比べて、連日テレビ・ラジオで大攻勢なのが

『Prop●』 ←●には数字が入ります。


『Prevention of ~~~~』というのが正式名称なのですが、要するに、カリフォルニア州法に新しく加えたい・既存の州法を削除したい、ということを目的に行われる住民投票です。

当然、US国籍でないhisaさんには投票権はありませんので、あまり重大なことととらえていなかったのですが、これがなかなか奥が深い。


 たとえば、『Prep2』は食肉用家畜に対しての虐待(狭い場所で飼う・むりやり食べさせる等々)を防止し、従来の牧場で飼っている畜産家には補助金等のサポートを行う、法に関する投票

『Prep4』は未成年者(18以下かも?)の中絶手術は、医師から保護者への通報義務がある(通報後48時間立たないと執刀できない)法に関する投票

これはあまり宣伝がない。資金面の問題もさることながら、あんまりこれに関して『反対じゃーー!!』って大声あげる人はあまりいない、気がする。倫理的に。。
>と思っていたら、『Prep2』のNo!CM発見。
効率よく肉が作れない→輸入に頼る→でも足りないので値上がりが激しく、満足に食えなくなる。子供の成長に悪い
補助金が出たって続けられなくなる牧場はたくさん。それを避けるための補助金は莫大で財政圧迫!!
・・・だ、そうです。いろいろあるのね・・・



『Prep9』は犯罪被害者を保護法に関する投票。

ものすごいラジオで流れているのだが、これが『私の娘の●●は殺されました』『私の息子の●●は・・・』と延々と続き、運転中にラジオから流れてくると泣きそうになるほどツラい。
 実はLA自体の殺人件数は減少傾向にあるのだが、それでも先日、うちの大学の学生さんが通りすがりの人間に口論の末刺殺されるなど、安心できる状況、というにはほど遠い。夜は出歩かない、危ない場所にはいかない、という自助努力で危険を減らすことはできても、どこにトラブルの種があるのかは未だによくわからない。さらにある程度年がいってからならともかく、なにもわからない子供がかわいいからとかそういう理由で誘拐されてどうのという話になれば、親戚一同、知り合いに至るまで、その辛さはいかばかりか、とコドモに慣れないhisaさんですらそう思う。

なので、これについてもYes/Noを考える余地はない。当たり前だ、と思うわけである。
注:これはあくまでhisaさんの個人的意見。ちなみに『報道の自由』を謳う団体はNoを唱えている。


が、『Prep8』。。

この宣伝合戦がものすごいアツいのだ。


これは、『カリフォルニア州で認められた”同性婚”の権利をはく奪する』ことに対する投票である。

たぶん、日本では日系の俳優(ジョージ・タケイ氏)が同性婚をしたことで知られているのではないかと思うのだが、この場合”Yes”なら権利をはく奪し同性婚を認めない、”No”なら同性婚OK、という意味になる。

どちらが資金面で優勢かというと、”Yes”の方。ブラッド・ピット氏は”他者の権利を傷つけ奪う権利は他人にない”として”No”のほうに資金提供をしたが、それでも差はある。ということで、どちらかというと”Yes”のほうのCMをTV/ラジオで聞く羽目になるのだが、これがまたどぎついのだ。

怖そうな(イメージ:マーガレットサッチャー@元英国首相。サッチャー氏、すみません・・・)白人のおばさまが出てきて「こんな普通じゃないことは受け入れられない」「感受性の強い子供たちに授業で同性婚についておしえるのだ。なんということだ」みたいな感じなんである。


・・・・・・・・・・・・ほっとけよ。と思ってしまうのは私だけなのだろうか?

”子供への影響”って、アナタが”あんなおかしなことはない”みたいなその口調で常々言い続ければ間違いなく子供は、教えた通りに育つでしょう。。

むしろ、自分とは関係のない件について『常に自分の考えが正しく、お前が間違っている』と断言し断罪する権利があるのだ、と勘違いすることにはならないのだろうか?



確かにキリスト教ではモーセの十戒で明記されているように同性同士は×である。キリスト教徒にはさぞかし腹立たしいのかもしれない、つーか腹立たしいだろう。知人のクリスチャンはかなり怒っていたし、子供に学校で教えられて、どうして聖書に書いたあることと違うのとか言われちゃった日には困るだろう。

しかし、私がここで大学のスタッフになった時に、受けなければならないeラーニング(internet講義)には、はっきりと『セクシャルハラスメント』の項目には『ホモセクシャルハラスメント』に対する項目もあり、また宗教を理由とした差別を禁ず、となっていたのである。

実は、日本にいたときにも私は大学の先生だったのだが、そのときに受けたeラーニングにはホモセクシャルと宗教、の項目は確かなく、それだけにここにきて最初は驚き、そして納得したのだ。ここはたしかに、多種多様な人間のコミュニティであり、あらゆる人間の権利を保証するところだと。
ちなみにこの『Prop8』、企業は一切タッチしていない。そもそもこういう企業もeラーニングはやってるのだ。Yesといえば、該当する従業員から訴えられてしまう。自分で自分の首を絞めるわけがない。

 じゃ、いったい誰が資金提供を・・・・・・・・・・・・。

 これがアメリカにもタテマエってあるのねー、ととるのか、差別はもともと根強くあるもので、常に人間は他人を差別し貶めることで自分の優位を確認したいものなのだ、そもそもそんな幻想いだいてるんじゃねーよ、と取るかは人それぞれですがね。



 ここへきて1年強、日本の方がいいと思うことも、アメリカのほうがいいと思うこともどちらも確かに存在する。でも一番感じるのは、世の中は物も人も自分の思うようにまわらない、ということだ。文化の違いも立場の違いも大きな外国で、他人の常識は自分の非常識、こんなことは枚挙にいとまがない。

 しかし、ということは同時に、自分の常識は他人の非常識、ということもまた枚挙にいとまがないということなのだ。


 『幼い子供への悪影響が』というのであれば、もしそれを常々”絶対悪”として植えつけられた場合、ある日唐突に直面した時のアレルギー・嫌悪感のほうがよっぽど問題だと思うのである。免疫、というのはおかしな表現だし、ネタがネタなので失礼なことだとは思うが、世の中には自分には理解できないことはたくさんあるが否定はできない、というファジーなスタンスも役立つんではないかと思うのである。


 時々、冗談混じりに『日本人の良いところは玉虫色をOKとするフレキシブルなところ、悪いところは流行に流され易くて(バナナダイエットとか・・・こっちのYahooトピックになりましたよ、ええ。)ファジーなところ』と雑談中に話すことがあるのだが(注:hisaさんは日本人に出会うことはほとんどありませんので、会話の相手は日本を知らない他国人)、個人的にはこの意外とフレキシブルでファジーなところが嫌いではないのである。



 ちなみに、この『Prop8』、先日市場で”Yes”、”No”それぞれのブースを発見したが、別に口論も何もなく、ただ、お互いがお互いの主張するパネルを持ち、来た人には説明する、というスタンスを取っていた。
 反対側の海の向こうだったら、違う意見のブースに殴りこみそうなんてことは・・・思ってるけど(苦笑)

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hisa

Author:hisa
只今LA→ATL留学中。
もはや英語には不自由しないが、日本語破滅中…

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